テーマは「反撃」と「妨害」やられっぱなしではあなたは救われません!大切なのは調整と安定!!的確な反撃の仕方がわかります! マンガ版「言い返す技術」 著ゆうきゆう 漫画 jam ページ数:165(あとがきなし)

スポンサーリンク
その他

オススメできる方

  • 気弱な方
  • 何かと誰かにやられることが多い方
  • 平和主義でもやられっぱなしは嫌な方

画像の角度をちょっと変えてみました。

「あれ、お前、漫画紹介するの?」と思った方もいるかもしれませんが、正直ネガティブに関して助けになるのならばなんでも紹介することにしています。

皆様は学生時代、教師、親からこんなことを言われませんでしたか?

「相手がやってきてもやり返すな。とにかく我慢、もしくは気にするな」

といった感じです。まあ私なんですけど。

色々な本や教師の話なども聞きましたが、多くの人が言われてきたみたいです。

はっきりいいますが、これは親、もしくは教師が楽したいからこのように言っているだけでぶっちゃけ成長もしくは忍耐の強化につながることはほぼ皆無です。

やり返し方にも正しいものと悪いものがあり、相手に不用意に恨まれず、相手の動きを止め、再発を防ぐ。

これが理想です。

反撃しすぎると相手を怒らせ、手をかえてまた攻めてきます。

サンドバックのように無抵抗主義になったら間違いなくいつか限界が来ます。(何をやられても平気そうな人もいますが、効いてないのと効いていないように我慢することは天と地ほども違います)

やりすぎはよくない、やられすぎもよくない、となると道は一つですね。

全身全力で防御状態で、一匹たりとも逃さない布陣を組んで迎え撃つ……

ファランクスのイラスト
やりすぎの具体例(やりだけに

ということではもちろんなく。

分からは攻撃せず、相手が攻めてきたらタイミングを伺い、機を見て相手にちょうどいい具合の一撃を与え、相手の猛追を許さず、こちらに痛手を被ることもなく、「もうあいつとは喧嘩したくない」と思わせるのが理想ですね

難しそうですか?

理想的な方法を優しく伝授してくれるのがまさにこの本というわけです。

読みやすさ

漫画と文のバランスがよく、漫画:文が1:1、もしくは1:3ぐらいですね。漫画でまず要点をつかみ、文でより細かいテクニックを学ぶにはちょうどいい量です。先に全体を漫画で把握して本の傾向をつかんでしまうのもありです。

登場人物としては、弱々しい主人公のチョコラ(名前にちょっと秘密があったり)お局様っぽい猫であるミサカさん、そして精神科医であり、解説役のゆうきさんが楽しく解説してくれます。

絵は表紙を見て分かる通り、非常にほっこりとした絵であり、(4コマ目は超有名スナイパーみたいな顔の濃い猫がいますが、それはここだけです)解説漫画としてなら人を選ばないと思われます。

ちなみに4コマなので一つ一つ独立しているものもありますが、話が連続して繋がっている場合もあります。知りたいところを途中から読み始める場合は前後で繋がっていないか一応確認したほうが良いでしょう。(そこまでするのはよほど時間が足りない場合だと思いますが)

もっとも前に言ったとおり気になるところだけをとりあえず読んで見るというのも読書術としては正しいですし、あまり長くつながることはないので、お好きなところを選んで読んでください。

敵を知れば百戦危うからず

そもそも相手はどうしてあなたを攻撃してくるのか。どういった事情が裏にあるのか。正当なのか不当なのか。相手の動機や姿勢についても同時に解説してくれます。

火には水、風には城壁、電気には絶縁体、といったように、相手の攻撃手段によって防御手段も変わってきます。もちろん「全てこの本でわかる」とまでは言い切れませんが、普遍的な対策が多いので応用もしやすいでしょう。

さらに言えば、そもそも「どうしてか?」という源を先に潰してしまえば、その場だけはなく、再発も防げるようになると行った具合です。

ここで相手に悪意があるかないかはあまり問われていません。あくまで行動心理の裏に何があるか、そして対抗策はどうしたらいいかを説明しています。

テクニック、考え方などももちろん大事であり、当書でも紹介されていますが、相手の心理を知ることで反撃の手段を色々選ぶということを学ぶことも恐らくはこの本の主旨の一つと言えるでしょう。

まあ、先程も言いましたが、よほど特殊な立場による心理及び行動はもう少し専門性の強い本が必要になりますが。

総評

ここまで紹介して分かる通り、強敵と戦って何かを得たりとか、あるいは自分の自信を高めるための本ではなく、自分の心が傷つかないようにするための本です。

いわば、「勝つ」のではなく、「負けない」ための本ですね。

戦うための手段ではなく、あくまでも守るための手段です。出鼻をくじく、相手を困惑させる、攻撃を戸惑わせるといった、人を傷つけるのが嫌いな優しい方にも安心な本です。

逆に言えば自分は少々気弱すぎるといった自覚のある方や、いつもやられっぱなしという経験がある人に強く向いている本なので人並み以上の胆力を持ち、言いたいことははっきり言えるタイプの方には物足りないかもしれません。

とはいえ、「誰に対して強く出れる!」「自分より強い人なんてこの世にはいない!」なんて人はまずいないので、「あの人攻撃してきて苦手だなー、でも言い返すと口論になっちゃうしな」という悩みを抱えている方は試してみる価値は十分にあると思います。

また、自分は怒っているというサインを伝える内容もありますので、もし、役に立たないように見えても、周りの人が気遣って相手をいさめてくれるかもしれません。(ちょっと他力本願ですが、他の人の力を頼ることもネガティブ力の一つです)

コミュニケーションで遅れを取りがちな、でもちょっと堅い文章は苦手な方、是非お試しください。

チョコラ君と一緒に勉強しましょう。

要点へのヒント

4コマ漫画で言うなら、どこかのコマに必ず章の答えがあります。大体、最初と最後にあるので探してみてください。

お問い合わせ

    その他
    akuroをフォローする
    ネガティブ・コントローラー

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました