『最強の教訓!世界史』 著 神野正史 :「成功」「失敗」がテーマ!」世界史の力は西暦や出来事の名前では現れません!偉人たちの栄光と失敗こそが最大の価値があるのです!

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オススメ!!

  • 世界史なんて堅苦しいだけと思っている方!
  • 勉強なんて嫌いと思う方!
  • 成功の秘訣を知りたい方!

結論:偉人たちの成功や栄光は外から力をもらうことができ、失敗や挫折は読む人の内側から力を呼び起こします。

最初に

アトピー・湿疹の男の子のイラスト

世界史

見るだけで蕁麻疹を起こしてしまいそうな方もいらっしゃるでしょうが、少々だけお付き合いください。(私もちょっと体がかゆくなります)

なぜ、つまらないのか、なぜ蕁麻疹を起こしてしまうのか、それはただ、事実を延々となぞっているからだと思われます。ましてや、日本の歴史だけでも脳のスペースは手一杯なのに、世界のどこどこで誰が何をしたなんて覚えててなんの役に立つの?とおっしゃる方がいても間違ってはいません。

ではどうしたら、世界史に興味が持てるのかですが、全ての知識で必要なのは、現実でどう活かすか、です。

そこで、今回の本です。

偉人たちの決断、行動からどうしてこのような行動は効果があったのか現代に置き換えてみるとどういう表現になるのかという教訓を学んでいきます。

堅苦しい表現や説明はほとんどなく、偉人たちのセリフもどこかユーモアのある形になっており、ちょっとだけクスっと笑ってしまいそうになるほど砕けた表現が使われています。

しかし、秘められた教訓は老若男女問わず、そして時代を問うこともなく永遠に役立つこと間違いなし!と自信を持って紹介できます。

さらに、ただ教訓を学ぶだけではなく「成功」「失敗」の二重の視点を見ることで、教訓の弱点をも知ることができ、学びの基本と応用を同時に抑えられていると言って過言ではないでしょう。

おすすめポイント!

偉人たちの教訓から強い教訓を学べます!

さて、結論部分でも述べた部分であり、この本の基本でもあります。

偉人たちの出来事から、どうして成功したのか、あるいは失敗したのか、などを学び、一般論をちょっとだけ、しかし多くの人が見落としがちな教訓に変えたり、あるいは多くの人が誤解しがちな考えを修正することに役立つ教訓を紹介していきます。

とはいえ、ただ棒読みの歴史である事実から教訓を学ぶのではなく、ドラマ調にしたてあげ非常にわかりやすくした歴史のストーリーから教訓を学べます

勉強においてこのようなやり方は邪道と取られる方もいらっしゃいますが、こういったやり方により、より歴史に興味が持てたり、あるいは教訓だけにとどまらず、例えて言うのならば、心のなかに偉人を宿すことによって自身の行動指針に大きな変化をもたらすことができるのです。

成功は偉人たちの喜びや苦労をともなった経験を分かち合うことでエネルギーを貰うことができ、失敗は「自分だったらどうするか?」を少しでも考えること、そして本からヒントをもらうことで自分の中のエネルギーを湧き起こす手助けになります。

ちょっとやそっとのネガティブに負けないどころか、ネガティブですら喰らい尽くすほどの力を得るのも夢ではありません。

偉人の意外なエピソードを知ることができます!

世界史と聞くと教科書であるような「この人はここがすごい!」とか「こんなすごいことをやり遂げた!」なんていうファンでもない限りは「あーはいはいそうですか」と受け流したくなるような印象がついてしまうものです。

『最強の教訓!世界史』ではそんなことはありません!先程も述べましたが、偉人たちの立派な行動だけではなく、ちょっとした見栄から来る失敗、人間が陥りがちな思考の罠、そしてどうして失敗してしまったのかなどを考え、親近感やユーモアさを沸かせると同時に直後に教訓の説明が入るので、流れるように学ぶことができます。

もちろん、偉人たちを貶めようとか、たいしたことをやっていないというつもりで書いているわけではありません。

ただ、彼らに彼らの弱点があり、弱点とどう付き合ったのか、あるいは弱点を受け入れることができない偉人はどうすればよかったのかということを考察することにより、楽しみながらも普通の世界史、教訓話から一歩進んだ学びを得ることができるわけです。

まあ、もちろん世間でただすごいと言われている偉人たちのちょっとしたズッコケ話やイメージと違う意外なエピソード、失敗談を知っておくだけでも、誰かに流される可能性を減らしたり、あるいはちょっとした優越感を感じることができるという点でもオススメですね。

邪道なやりかたとしては、嫌いな人間が尊敬している偉人がこの本に書いてある人物だとわかったらそこをついてみると、意外な隙を生み出せるかも知れません。

……邪道なのでほどほどに。

テーマ「成功」「失敗」について

さてテーマの話題ですね。

この本は大きく分けて「成功」「失敗」の2つに分けられます。人はとにかく「成功」に惹かれがちであり、他人の「失敗」を見て憐れむ、もしくは嘲る部分は多かれ少なかれあるでしょう。

しかし、この本における偉人たちの「成功」と「失敗」は実は紙一重であり、ある状況で「成功」でしたものはある状況では「失敗」となったり、「失敗」を何倍も取り返せる大いなる「成功」を生み出したり、あるいは「失敗」を反省して行おうとしたことが逆に新しい「失敗」を生み出してしまったり……。

「失敗」と聞くと嫌がったりバカにしたりする方も多いですが、やはり学べることは大量にあります。何より一番学べることは、「過去に自分が参考にしたもの」と何が違ったせいで失敗したのか、ということでしょうか。

もちろんそのまますぐ答えが出るようなものではなく、ちょっとしたヒント程度のものしか得られないかも知れませんが、「失敗」、更に言うのならば「失敗」の前の「行動」をしなければ決して得られるようなことではないことであり、一般論、あるいは得意識していない経験則よりは何倍も学びになることは間違いはありません。

当書は世界史の本であり、偉人たちの「成功」「失敗」を通じてそれぞれの重要性を学ぶことができ、更に言うのならば、歴史という概念がそもそも「成功」と「失敗」を学ぶのに非常に優れた教養であることを教えてくれる本と言えるでしょう。

ただし、失敗というネガティブを受け入れることが大事ですが、ネガティブすぎると「成功」「失敗」の力はうまく身につきません。成功はただの妬み、失敗はただの嘲りや自己嫌悪になってしまえばそれで終わりです。

うまく活用するには少しだけ謙虚に、そして自分のことに置き換えるのがコツと言えるでしょう。

チョコットダメ出し

ちょっと一般論的な部分に重視を置きすぎていて個人の考えにはあまりスポットをあててないところがありました。特に上杉謙信は自身の義のためにあえて領土を広げなかったという説もあるので(本当かどうかはともかく)動かなかったことを「失敗」と言い切るのはちょっと違うような気がします。

それから、「世界史」というタイトルの割に、戦いの歴史が多いことも気になりますね。歴史の凄さは決して戦いだけではありません。

最後に

「学ぶこと」の意味を改めて知ることができた本でした

この本の面白いところは本、あるいは教科書自身の弱点もまた、歴史上の偉人にとらえて言っています。最後まで読めば、ただの技術として知識に残るのものではなく、いざという時の「知恵」として形にできるでしょう。

ちなみに、全体的に戦略の本であり、そして孫氏の教えにかなり習っている部分が多いです。もし孫氏の教えをご存知の方がいたらどういう場面でどのようにあてはまるのか比較してみると面白いかも知れません。下記の関連記事にも載せておいた韓非子などもオススメです。

人の「失敗」と「成功」の価値を知ることができれば、「失敗」を恐れず、「成功」を過信せず、少しずつでも成長できる未来を得ることができます。ぜひ、この本で実感してみてください。


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