作品テーマは「夢」ネガティブテーマは「過去」深海、宇宙、それ以上に深い世界は夢かもしれません。そして想像以上に面白くて恐ろしい世界です。『インセプション』 監督:クリストファー・ノーラン

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映画 その他
映画『インセプション』予告編

オススメできる方

  • 「すごいアクション性の強い映画が観たい」
  • 「複雑な世界観がある映画が観たい!」
  • 「夢についての可能性が知りたい!」

この映画を見れば……

「夢ってこんな可能性もあるんだ……」と知ることができます!

最初に

お正月飾り・しめ飾りのイラスト

皆様、あけましておめでとうございます。(本当は年末の挨拶もちゃんとしたかったのですが、間に合いませんでした)

良い年末、良いお年を迎えられたでしょうか?

私は仕事が終わった後、本日までほぼ寝て過ごしていました。いわゆる寝年末、寝正月です。あまり褒められたことではないのかもしれませんが、こういった自堕落な人間のネガティブさをちゃんと受け入れつつポジティブになれるような情報を今後も発信していきたいと思いますので、よろしくおねがいします。

さてさて、せっかくなので正月にちなんだ話題を(強引に)持っていきたいと思いますが、皆様は初夢は見られたでしょうか?私はけっこう寝ましたが、見ることができませんでした。

「初夢は現実となるから枕の下に見たい夢の絵を置いておくと良い」なんて言いますが、実際初夢が現実になった人はいるのでしょうか。私や私の周りでは見かけませんでしたがもし見たという方がいらっしゃいましたら一報をお待ちしております。(私が今書いたら夢の中でも寝ている絵を描きそうな気がします)

それはさておき、夢というのは何かと様々な逸話がある不思議な世界です。そして、研究も色々進んでおり、夢をなにかに利用できないかと、研究も進んでいます。そして、小説、映画、その他媒体では、宇宙、深海に並ぶ人類が冒険すべき一つの世界として描かれることもありますね。

今回の映画ですが、そんな「夢」の力を活用し、現実では到底不可能なことに挑戦していく人物の物語です。

あらすじ

ある組織のボスであるサイトーと招かれた客であるコブはアイデアについての話をしていました。そして、話が終わろうとしている中、部屋に入ってきた女性がコブの仲間を捕らえ、人質としていました。

実はコブは、サイトーの情報を盗みに来たスパイであり、狙いは屋敷の中の金庫に入っている重要書類だったのです。

はじまる銃撃戦、仲間との応対、そしてこの場所ではない、別の場所での行動……。想像以上のハプニングが続き、結局書類を見ることは叶いませんでした。

実は全ては夢の中だったのです。「エクストラ」……ターゲットの夢に入って情報を盗むことを生業とするコブ達ですが、今回は失敗に終わり、大事な情報を知ることができず、やむなく逃亡し、雲隠れしようとしたのですがあっさりサイトーに見つかってしまいます。

しかし、サイトーは彼らに報復するのではなく、夢の力を見込んで提案をしました。相手が隠しきっている秘密を暴けるほど夢という概念を知り尽くしたコブに対し、逆に夢を利用して相手に都合の良い考えを押し付けることはできるのかというものでした。「インセプション」……つまり夢に情報を植え付けることはできるのかというものでした。

決して楽な問題ではない、それどころか不可能なレベルの難題であり、最初は断ろうとしたものの、彼からの”報酬”はコブが求めてやまないものであり、どれほど困難であろうと彼は依頼を受けることを決断します。

彼にとっては帰るための戦いでもあり、そして帰らぬための戦いにもなるのです……。

夢の可能性

夢に入り、相手の情報を奪う事はコブと仲間たちが本来得意としていることです。SF的なスパイの一種の形かあるいは技術とも言えますが、決して全くの荒唐無稽というわけでもありません。

有名なものでは、夢日記、睡眠学習などなど、夢の可能性はまだまだ計り知れないのです。夢というのは世界でも様々な考察や研究がされており、夢を支配することで人を支配するというのは物語でも多く現れています。

一番身近な例でいうと、トラウマという形で過去の悲劇を何度も夢で繰り返してしまうというのは皆様も聞き覚えがあるのではないでしょうか?症状も現れており、決して夢と現実というのは離れた世界の話ではないのです。

とまあ、いい部分も悪い部分も含めて「夢」というのは絶大な可能性を秘めていると思います。人によっては「悪夢」を見るのが恐ろしいので寝るのが怖いという方もいらっしゃいますが……それほどまでに「現実」に関わる要素でも有り、単純に「夢」という言葉だけでは終わらないとも言えるでしょう。

コブは妻であるモルをとある事件がきっかけで失っていますが、「夢」も「現実」も深く関わっています。彼女を奪ったのは「夢」か「現実」か、「コブ自身」か、あるいは全てが原因なのか映画を見ていくと少しずつわかっていきます。

そして、もう一つ、少なくともコブが戦う場所は「夢」ですが、求めているのは「現実」なのは間違いない、ということだけは言えます。

映画を見終わった後、私もちょっとだけ考えてしまいそうになりました。

「本当に今、映画を見終わった私の世界は現実なのか」と。まあすぐに仕事に行かなきゃいけないという現実で引き戻されましたけどね

どこからか夢?

夢を重ねて夢へ行って、夢で説得するために夢を利用する、そして夢からまた夢へ……。

文字だけなら簡単に現れますが、映画の中では恐ろしいほど様々な世界を渡り歩いていきます。市街地、ホテル、雪山、海沿い、そして昔の思い出の中の場所など、登場人物も時に戸惑い、そして私達もわからなくなってきます。恐ろしいのが、この多様な世界がたった一人の人間の夢の中であることです。

設定がやや複雑というのもありますが、気をつけていないと「あれ?これ何のためにやっているんだっけ?」となりかねません。とはいえ、どうしてもおいつけなくなったら、彼らの大きな目標は「ターゲットに情報を植え付けること」であることさえ覚えておけばなんとなくわかります。細かい設定はあとで映画批評サイト等で調べて納得しましょう。

深い考察を知っても面白いですが、理屈抜きで場面が恐ろしい頻度で変わっていく夢の不自然さを楽しむのもいいと思います。個人的に一つ注目すべきは、「夢の中の死」については注目しておいたほうがいいかもしれませんね。

「死」というネガティブは夢の中でも様々な意味を持つのです。

最後に

夢を渡り歩いて変わっていく世界の中で奮闘するというかなりアクション性とスケールが強い映画でした。一方で独自の設定や世界観などもやや複雑なので、一度見ただけで理解するのは難しいかもしれません。

一つ言えるのは主人公であるコブの物語といっても過言ではなく、周りの登場人物たちはあくまでコブの物語に出てくる登場人物という側面が強かったことでしょうか。あまり他の登場人物のバックストーリーなどには触れられておらず、シンプルとも言えますが複雑な人間ドラマなどを期待する人にはやや物足りなさもあるかもしれません。

自分の夢も他人の夢も支配するほどの力と知識、そして仲間を持ちながらも、夢という形になって現れている過去に支配される葛藤など描かれています。

見れば夢の持つ恐ろしさ、そして可能性について深く考えることが出来るでしょう。夢のポジティブさもネガティブさも感じることができる映画でした。(もっとも映画内では犯罪行為に使われていましたが)

あなたも「夢」の可能性について、一つの見方を考えてみませんか?

ネガティブテーマ

「過去」ですね。過去という言葉自体はネガティブでは有りませんが、後悔や罪悪心などが繋がってくると過去が現在を苦しめることになります。向き合い方、付き合い方、そして同じ経験を持っていたとしても励まし方は人それぞれといえますので「過去」との付き合い方を考えるきっかけとなる映画ともいえました。

過去を受け止めるか、それとも完全になかったことにするか、どちらもポジティブに受け止められる方法を今後も発信していきたいと思います。

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