『謝罪の王様』のあらすじ、感想、見どころ、ちょこっと悪いところを語ります。 謝罪のプロが奥深き謝罪の世界を、そして意外な驚きや発見も見せてくれた映画でした。

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この映画を見れば……

ネガティブを解消!!ネガティブを活用!!
謝罪に対する悪いイメージをなくせます!!謝罪の本質を学ぶことで不測の事態に備えることが出来ます!!

最初に

おじさんに土下座している人のイラスト

今回紹介する映画は『謝罪の王様』です。タイトル通り、謝罪がテーマのコメディ映画です。

皆さんは謝罪というものにどういう印象を抱いていますか?「悪いことをしたら必ずしなければならないもの」「自分が悪くなくてもしなくてはいけないもの」「可能な限り避けるべきもの」「絶対にしてはいけないもの(ちょっと極端ですが)」と様々な意見があると思います。

そして、いざ「謝罪をするにしてもどういった形で謝罪をするのか」「どのような効果を狙って謝罪するのか」そして「謝罪した後にどうするのか」などなど実際に深く考えてみると考えるとなかなか奥が深いですね。

そんな謝罪に対してぶっ飛んだストーリーを見せながらも様々なことを感じさせる『謝罪の王様』についてお話します。

この人や、この人の世界観だと焼き土下座なんていうものもありますが、あれは謝罪ではなくただの拷問です。

どんな映画?

あらゆる争いごとを謝罪によって仲介する東京謝罪センターの所長(ただし職員は一人です)である黒島譲(演:阿部サダヨ)と、ヤクザと争いを起こしてしまい、あわやとなりかけたところを”謝罪”によって救われ、の助手となった倉持典子(演:井上真央)が送る爽快ドタバタコメディです。

感情のゴリ押しで丸く収めるように見せかけ実は心理的なトリック、謝罪の定石、何より「相手がどう思うか」を追求し続ける謝罪の姿勢で数々のトラブルを丸く収めていきます。

しかし、そんなにも手を負えなくなるような試練が続き、しまいには、国家の危機、そして、典子の意外な過去にも繋がっていきます。(コメディなので正直そこまで深刻な雰囲気は出ないのですが……)

常に予想を外すぶっとんだストーリー、そして、謝罪とは何かを考えさせられる映画でした。

おすすめポイント!

ぶっとんだストーリー

始まりからいきなりヤクザとトラブルを起こした人間の仲介をしたと思ったら、社会生命に関わるほどのトラブル、芸能人の謝罪会見、果ては国際問題まで……。たかが一人の謝罪と侮ってはいけません。圧倒的にスケールがでかく、そしてコメディらしく想定外の出来事のオンパレードです。

ある意味ゴリ押しとも言える土下座の力、そして謝罪に関する抜群のシチュエーションを用意するという展開は「謝罪の王様」というタイトルに決して名前負けしてないと言えるでしょう。

「土下座」そして「謝罪」のイメージは、「人に笑われる」「みすぼらしい姿を見せている」というネガティブなイメージを抱きがちですが、このように謝罪を突き詰めた規格外のストーリーを見ているとそんな印象まで吹き飛ばされてしまいそうです。

もちろんコメディらしく、主人公である黒島譲の謝罪に関する無駄に深い知識、助手の典子の爽快感のある女性目線のツッコミ、そしてユーモアあふれる他の登場人物など、思わず笑ってしまう展開がたくさん詰め込まれていました。

さりげなくてバカバカしくも読めない伏線

しかし、ただただコメディ感覚100%の映画と言われると意外とそういうわけでもありません。さりげなく出された一つ一つの展開に非常に重大な意味がありました。

ミステリーにあるような巧妙に隠されているのではなく、どちらかというと、正々堂々と言われているのに関わらず、見逃してしまいます。おそらく私が言った後で、この映画を見ても、「これが伏線」とはわからないでしょう。

スケールの大きくなっていく物語に反して、終盤で一気にわかるタイプというよりはじわじわと進んでいくタイプであり、このギャップが非常に物語を面白くしていると思います。

ただのギャグ物語とは言わせない、非常に技術も伴った映画と言っていいと思います。

タイトルにも伏線があるのですが……果たしてあなたは気づくことができるでしょうか?

謝罪の本質を学べます

もちろん当作品はコメディなので、謝罪方法、そしてその他の危ないことはは決して真似してはいけません

一方で、謝罪の本質は大いに学べました。

日常生活に置いても、ビジネスにおいても、そしてその他の大事な場面でも謝罪というものは重要です。この映画では様々な謝罪の技術、そして心構えを教えてもらえました。

具体的には

  • ただ伝えるのではなく、強く、インパクトのある伝え方を考える
  • 前後関係、あるいは相手のエピソードなどで最適な謝罪の方法を考える
  • 馬鹿らしくて常識外れのことでも「相手のためなら」とりあえず考えてみる

などが挙げられます。謝罪に限らず、人を理解することの大切さがわかります

劇中にもありますが、本当は悪くない人が謝ってしまう。相手がしてほしくないことをやってしまう。相手の気持ちを勝手に考えてしまう。被害者の周りが勝手に怒るなどなど……よくよく考えてみると、「それは本当に正しい謝罪なのか?」と疑問に思う時はよくありますよね。もちろん責任者が謝るというのは一つの道ですが、決して最善とは限りません。

謝罪するというのはどういう意味なのか?どうしたらいいのか?阿部サダヨのコメディらしくも迫真の演技から様々な教訓が学べます。最後まで映画を観れば、謝罪センターが身近にあってほしいと思えてくるのではないでしょうか?今のところはないみたいなので、ぜひこの映画を参考にして、自分なりの謝罪の流儀を身につけてください。

ちょこっと難点

ぶっとんだストーリーにありがちですが、最後の展開はやや駆け足気味を感じました。ついていけない人もいるかもしれません。

最後に

「謝罪」というある意味、簡単に笑いに変えられそうなエピソードを、さらに大きくスケールを発展させ、非常に面白いコメディ映画と変えた作品でした。

謝罪の本質やイメージを大きく変えるきっかけになる映画ですので、「謝罪」が得意という人も苦手という人もどちらも参考にしてほしい映画です。誰かが謝罪している場面を見た時に、「どういう気持ちで謝罪をしているか?」と判断するきっかけにもなるでしょう。

ただくれぐれも本当に謝らなきゃいけない時にこの映画を思い出さないようにしてください。思わず笑ってしまいますから(笑)

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