某漫画から深く学ぼう!落ちたら即死の鉄骨を渡ったり月給9100円で働きたくない方は必見です! カイジ「命より重い!」お金の話 著 木暮太一     p266〜p275

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その他

オススメできる方

  • 漫画のカイジが好きな方でカイジをどこか馬鹿にしている方。
  • 人生の落とし穴を知りたい方
  • 自分だけは騙されないと思っている方

「逆境無頼カイジ」という漫画を皆さんはご存知でしょうか?

現在も連載を続けている漫画で登場人物全員の鼻が特徴的(この作者さんは全部そうですけど)な漫画ですが、映画になったり様々な番組で特集を組んでいるので名前だけは知っているという人も多そうですね。

プライドの高い人のイラスト(男性)
鼻だけでいうイメージ

あらすじを簡単にお話しますと、主人公の伊藤カイジは友人の連帯保証人になってしまったばかりに、借金を背負わせられ、返済にあてるため、どう考えても胡散臭いギャンブルが行われる船に乗り込むことになる……というのが序盤の話であり、ここから、様々なギャンブルに挑戦していくことになります。

鼻とギャンブル以外に大きな特徴が一つあり、「悪役ほど強めの正論を言う」というものがあります。実際にあちこちのサイト等で、「人生で大切なことはカイジの悪役から教わった」という声があったりなかったりするほどですから相当でしょうね。(ただし作者さんとしてはむしろ悪役に騙されるな的な感じのことを言いたかったという話もあります)

ともかく当ブログでも紹介できるほどなかなかネガティブ感満載の漫画です。

当たり前ですが、この漫画はドキュメンタリーではなく、あくまでフィクションです。しかし、お金とそれにまつわる法律や制度を知らないとあなたも大きな落とし穴にハマってしまうことになります。

今回はそういった落とし穴におちないようにすでに落ちまくっているカイジから学んでいこうという本です。

カイジの名場面から考えていく。

カイジがどうして、借金地獄におちてしまうのか、ただ単にカイジが駄目な人間という以外にも様々な理由を紹介します。そして、カイジに出てくる悪役と現実を結びつけ、普通の人でも陥ってしまう罠や、危険な考え方などを紹介していきます。

カイジという漫画そのものがそもそも、ネガティブな側面が非常に強く、カイジを知っている人ならば、「絶対にこんな目にはあいたくない」と考えると思いますので、自然と頭に入りやすいです。

自分を律するためには恐怖も大事ということでしょうか。

普段から気をつけていたとしても、普段使っている何気ないものや、当たり前のような感情が思わぬ悲劇を招いてしまいます。心当たりがあると思わぬ身震いして鳥肌が立ってしまいそうです。

そして、「ビクッ」とする感覚が大事であり、以後、お金が深く関わる問題に対してより慎重になれるでしょう。

お金稼ぎ=悪=お金?

そもそもどうして、こんなに私達はお金のことを知らないのでしょうか?

もともと、日本人の教育問題や風習の問題もあり、どこかお金を稼ぐことについて悪いことと決める傾向があり、教育でもあまりお金儲けには触れられず(詐欺に関しては少々触れられますが)結局、お金よりもっと大切なもののためにただ頑張るしかないという結論に生きがちです。

あまり言いたくありませんが、早い話が根性論という言葉が一番似合います。

でも、生きるためには当然お金が必要で、もっと言うならば様々な理由でお金が欲しいと思うのが普通です。いらないという人は相当お金の使い方が上手いか、単純に俗世を去った方ですね。

つまり、お金そのものがポジティブな面もネガティブな面も備えている……というより両者が極端に強く現れるといったほうがいいでしょうか。きれいなお金、汚いお金などという言葉はありますが、やはりお金はどこまでも中立です。両極端に人間がぶら下がっているだけで。

裏を見つめてください。でも裏だけじゃ駄目です。

あなたが損をする話は、あなたが得と思う何かがあります。そして相手が損と思うような話は相手が得であるなにかがあるのです。

「相手はこう考えているんだろうな」とか考えていることの裏を読み取り、そして裏を潰し、こちらの警戒心を解いていくのが悪人のやり方です。

ただ、残念ながらこれは初歩中の初歩。

裏の裏を読んで、裏の裏の裏を読んで、裏の裏の裏の裏を読んで……などといくときりがありません。詐欺師は詐欺のプロ、こちらが騙されるか、割に合わないと思うまで騙してきます。

この本、および、カイジの本を読んでわかる大切なことが一つあります。

人の悪意に最低基準を設けてはいけません

「流石にここまではやらないだろ……」とか「ここまで来て、こんなことは……」みたいに言っている方がいますが、はっきり言って人が死んでもなんとも思わない、人の命を金で買うような人間は少なからずいます。(私も何人か心当たりがあります)

もし、裏が完全にわからなくなったら、早急に撤退を考えるべきです。人の裏がどこまで深いかなんて誰にもわからないのですから。

総評

今まで紹介した本の中でも短めで読みやすく、カイジの名場面シーンの絵が多く入っているので、思ったより文章量も多くありません。

短い文章でお金がまつわる危険な話を漫画と一緒に紹介した本、更に言うのならば

ネガティブの力の一つ、危機管理能力を強くする本ですね。

読めば自分を見つめるいいきっかけになりますし、お金に関して、楽天的、要はポジティブに考えすぎて地獄行き、となる可能性も減らせるでしょう。

逆に自分はそんなことはないと自信満々に思う方も、力試しで読んでみると面白いです。

人生を生きていればお金の問題から基本的に逃れられません。普通に生きていきたいならお金との適切な距離感は大事です。そして距離感を知ることで長く、じっくり、付き合い方を学んでいくのです。

持続可能な目標を様々な視点から集めたSDGsというのが今、世界中で話題になっていますが、ちょっとだけ俗っぽく個人に落とし込むとこんな形になるかもしれません。

要はお金とどのように持続可能に付き合っていくか、それには稼ぐだけじゃ駄目なのです。この本を読めば、お金に対する悪い感情を減らし、正しくお金に向き合う方法を見つけられます。

そしてそのまま自分を守ることに繋がっていくのです。

余談

ちなみにこの本に興味を持った方はこちらもおすすめです。

お金に関してピンチにならないどころか、お金の力をフル活用できるようになるかもしれません。

 

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