『危機の時代』 著 ジム・ロジャーズ:コロナ禍で先も見えない絶望だらけ……希望を探していますか?だったらすぐ目の前に!勇気と歴史と哲学の力を持って立ち向かいましょう!

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その他

オススメできる方!

  • FIREを成し遂げた人を知りたい方
  • 歴史や哲学なんてなんの価値もないと思っている方!
  • 危機の中にあるポジティブさを知りたい方!

結論:絶望を色んな人と同じように受け止めてはいけません!チャンスは目の前の絶望の中にあり、そしてたとえつかめなかったとしても世界は良くも悪くも変わっていくのです。

最初に

混ぜるな危険のマーク

「危機」あるいは「危険」

この世に存在してほしくないものとしては真っ先に挙げられると思います。

ただ、やはり人生においては決して避けられないものであり、大きく見れば、現在のコロナ禍、天災、バブル、小さく見れば、いじめ、パワハラ、家族崩壊などが危機としてあげられますね。

どうしようもないほど辛く、人生に絶望する要因にもなりえます。さらに一つ二つならまだしも、畳み掛けて襲ってくる場合も多く、仮にドラマで主人公が危機だらけの状態になった時、自分だったらとっくに絶望している……なんて思いを馳せることもありませんか?

しかし、そんな中でも輝きを失わない人、力をより高める人、ハードルをまるでただ走っているかのように乗り越える人々がいます。

え?「そんな人間は悪魔のような人間だろ」ですか?

まあ、悪魔と呼ばれている人たちもいることは否定しませんこの映画のとある人々とか)が、そうではなく自分の危機を乗り越えながらも人々も同時に救済しており、強い憧れを抱かれている人も数多くいます。

彼らは危機が訪れても、動じない……なんてことは流石に少ないですが、少なくとも動けなくなることはなく、危機に対して柔軟な対応、そして事前から勧めていた準備によって自分のみならず、人のことも救う生存者であり、救世主にもなりうるのです。

そんな方々になりたいですか?では、今回の本です!

冒険投資家と呼ばれた人のエッセイであり、ビジネス書でもある本です。

FIREという概念を皆さんは御存知でしょうか?

簡単に説明すると、不労所得……例えば株や不動産収益などによって生活費をまかなうことにより、働かなくても生きている状態になることをいいます。(略さずいうとFast Independence Retire Early。こちらの頭文字からとられています)

著者のジム・ロジャーズさんはこの言葉が一般化する前にFIREを達成し、そして世界のあらゆる場所を旅し、そして世界の流れ、歴史、哲学などを研究することによって多くの人々を救い、また、多くの予想を的中させた人物です(ただし、当人曰くかなり外れた部分も多いとのことですが)

広い範囲で物事を語り、自分の過去から確信していること、今の世の中に対して思っていること、そして人々がどのように動くべきかなどを語り、危機に対する備え、そして知識を蓄えることに関して大いに参考になる本です。

ちなみに日本についてもそれなりに書いていますが……まずこの本を読んで落ち込まないことから始めましょう。

おすすめポイント!

歴史や哲学の重要性を学べます!

少し前にお話した、『最強の教訓世界史』の本でも歴史を活用しましたが、今回はちょっと違う視点です。

以前は戦いを中心に教訓の話を広げましたが、今回の本はもっと大きな視点で見ています。歴史は繰り返す事、そして国がどう対処するかもまた繰り返していくことを表し、さらに変化した部分は、危機と大いなる機会、すわなちチャンスが潜んでいることをこの本では語っています。

そして哲学は人類に置いて真理や行動原理を探求しており、正しいと思う人がいたからこそ、現代まで長く続いています。

つまり歴史を学ぶことで擬似的な未来予測、そして危機回避ができるということがよくわかり、そして歴史の中で哲学を学ぶことで、人の行動心理がよくわかっていくということですね。

とはいえ、第一章と第二章で話すことはかなり広い世界、そしてさらには歴史の話について語っており、あまり詳しくない人(←私みたいな)については読むのが難しいかも知れません。

しかし、この方の教えについては第三章より始まりますが、読み終えた頃に、第一章と第二章がなぜ重要だったかがわかります。それは歴史と哲学がここから先の全ての概念の根底にあるからです。

読めばきっと歴史や哲学を学びたくなってくるはずです。

投資のやり方、そしてお金持ちになるための心得を学べます!

FIREを成し遂げただけの方であり、危機に対してお金で立ち向かうという側面が強くあり、お金持ちになりたい人、危機にお金で困りたくない人、投資をどのようにすればよいかなど一見の価値がある教えがたくさん書いてあります!

投資に関して細かいことはぜひ、本を読んでいただきたいのでお金に関してお話しますね。

ただお金をかせぐだけではなく、お金が持つ厄介事、そしてついつい人々がとってしまいがちなお金に関する失敗についても書いており、さすが冒険投資家と呼ばれるだけのことはある含蓄のある言葉がまとめられています。

とはいえ、どのお金の本を紹介するにしても言っていますが、鵜呑みは危険です。

何が良いか、何が悪いかは人によって異なり、何が簡単か、何が難しいかも人によって違うからです。

最もこの方の場合は割と心構え的な側面も強く、「お金を得ること」「お金を失わないようにすること」そして「自分ができることをすること」という基本的な教えが多く書かれているので、どんな方でも読めば決して無駄にならないことは保証します。

一つだけ言えるのは、楽に、早く、そしてよく勉強しなくても稼げる方法はないということですね。そんな、欲張りはいないとおっしゃるかもしれませんが、意外といるみたいです。

テーマ「危機」の対処法を学べます!

メインネガティブテーマ、【危機】についてですね。

目次をバラバラ見るだけでも、「え!?そうなの!?」とか、「そんな馬鹿な!」と言いたくなるようなことが書いてありますが、実際読んでみると非常に説得力がある話も多いです。

そして危機、その裏にあるチャンスについても書いており、どうしたら危機を乗り越えられるのかについて準備の方法、そして立ち向かい方、そして見抜く方法について書いてあります。

前述した歴史を勉強をすることもそうですが、いちばん大切なことは絶望しないこと、と述べています。もちろん絶望しなくていい理由とコツについても書いてありますのでご安心ください。

著者は歴史、特に孫氏など古くから伝わっている歴史などを人生に役立つとおっしゃっていますがまさにこの言葉がピッタリくる言葉があります。

窮すれば変ず、変ずれば通ず

絶望する必要はありません。目の前の危機を見続ければ、自分たちの良かったものも変わってしまうかも知れませんが悪かったものも変わっていくのです

実際、変化を楽しめる人は、「昔は良かった」などは言わず、「今はいいねえ」という言葉を話していることをよく聞きます(皮肉を込めている可能性もありますが)そしてこの本には変化においてどう対処するか、そして、どのように変化に対抗できるように鍛えるかも書いています。

できることから今から始めていけば、きっと危機の中に飛び込み、ほしかったものを掴むチャンスが得られるでしょう。

チョコットだめだし

失敗を多かったとありますが、それならば失敗談をもう少し聞きたかったという部分があります。どうもすごい人という印象以外あまりイメージできません。

最後に

決して明るい本ではありませんが、だからこそ、惹かれる本でした。

人生の危機は一つではありません。人によっては差はあるとは思いますが、ここをなんらかの原因で避けられたとしても、またしばらくすれば危機は訪れます。

来るときに立ち向かえるようにしておけば、逃げるにしても戦うにしても大いに役立つでしょう。『危機の時代』は戦う勇気を与えてくれる本でもあり、戦う準備に向き直させてくれる本とも言えます。

とはいえ、一から全部読む必要はありません。最初の歴史の話がわからなければ、少し読み飛ばしつつ第三章のお金の話から読んでいくのがオススメです。

読んでいけば、第一章、第二章の重要性もわかるでしょう。

危機を乗り越えるため、そして人によってネガティブにもなりうる「変化」を楽しむため、今後もポジティブもネガティブも学んでいきましょう!

一見ネガティブな危機にこそ、ポジティブなチャンスがあるのですから。


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文中でリンクをはった本もオススメですが、それ以外を紹介します。

FIREに興味を持った方はこちらをどうぞ。私の尊敬している人の一人が書いた本です。FIREへの大きなヒントになるはず。

『本当の自由を手に入れる お金の大学』

ある意味最強の歴史の活用の仕方を書いた小説です。

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』

この本では孫氏について書かれていますが、韓非子もおすすめです。

『韓非子 非情のすすめ』

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