安い、安物、安上がり、安さは安心ではない。 安さの対価をもう1回見直しましょう。『安いニッポン』 「価格」が示す停滞 著 中藤 玲

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今回は電子書籍にしてみました。白黒なのはごめんなさい

文字の色分けを見てわかるようにネガティブさもポジティブさも併せ持った言葉の一つです。庶民の味方、生活の救世主、効率化の象徴といったポジティブ感もあれば、貧乏くさい、ブラック企業の結果、デフレ(物価が下がり続けること)スパイラルといったネガティブ感にも置き換えられます。

理由は極めて簡単です。買う方にとってはいいことで、売る方にとっては悪いことの一言に付きます。買うも売るも一人でできない以上、どちらにとっても得になることが一番いいのですが、そうもいかないのが世の常、そして勝ち負けの問題に繋がっていきます。

まあ、当ブログを読みに来ている方は薄々想像がついていらっしゃるでしょうか?それとも上の文字が微妙に赤い方がでかいことからお気づきでしょうか?

今回は安さについてどこまでもネガティブ感を出す本です。そしてどうして安さにネガティブ感を出しているのか。是非皆様に考えていただきたい本でもあります。

「日本安っw」って馬鹿にしている本ではないですが、決して褒めている本ではないです。念の為。

外の国と比べて

安い日本という国事態の問題を取り上げているので当然、外国との比較検討が出てきます。アメリカや中国、インド、ヨーロッパの国々など、地理に疎い私(都道府県の位置をたまに間違えます)のような人間でも当然知っている国々と色々なものを比べます。

何を紹介するにせよ、業界に明るくなければ間違いなく驚く内容がこれでもかというぐらい書かれているでしょう。いくらとは言いませんが、外国の人の生活費で私は何日暮らせるんだろうと正直驚いてしまいました。

そして、物だけではなく人、そして経験(旅行といったサービス)もまた、他国と比べて驚きの差が出ています。「同じ職業で同じ時間働いているのに、こんなに違うんかい!?」とか、「ここ行くだけで日本のここ何回行けるねん!!」といった(下手くそな関西弁がでるほど)です。

安い日本というタイトルの伊達ではない現状を見ました。

「海外が高いからそう見えるだけ」とか、「為替(円とドルのお金としての価値の差のことです)的な問題」という言い訳を言ってきそう人に対してもしっかり先回りして反証を用意する周到な本です。

もっと厄介なのが、私達が目に見えて安いと感じているものだけではなく、私達から見て高そうなものでさえ、外国から見れば安いと言っているということですね。つまり高いと思われることがないということです。

東京ディズニーランドの話も出てきますよ。

知り合いにディズニー狂といえる人がいるのですが、こりゃ海外の方へ行っていたら1年で破産ですね。

安いとどうなるか

ネタバレは控えるのが当ブログですが、ちょっとだけ紹介します。

本で紹介している未来だとそれはそれは悲惨なことになります。

「庶民的には普通に暮らせているからいいじゃん」とか、「海外の人が安くていいものを見つけてくれたらお金を出してくれるよ!」とか、そういった反論もやはりきっちりしてきます。まあ、私も多少は反論はありましたが、見事に打ち返されました。

割と残酷な未来を容赦なく見せつけられてけっこう凹みましたが、しかし、はっきりいうとかなり説得力のあるお話です。

なぜなら安くて良いものを見つけたらどうするか、これは国の問題まで話を広げているため、想像をするのが大変ですが、庶民の問題まで話を小さくすれば簡単にわかります。最初に大きく想像するのではなく、小さく想像してから大きく想像すればわかりやすくなると思います。

あるいはちょっとしたおとぎ話を想像すればいいかもしれません。

そもそも、外国が行う動詞は「買う」なのでしょうか?

私はどちらかというと、もっと適切な言葉があると思います。ちょっと何とは言えませんが。

これからどうなるのか、どうするのか

ただでさえ、前の見出しで悲惨な未来を暗示させましたが、この状況を放っておくとどうなるのかもしっかり書かれています。

それはそれは、全身全力でネガティブ感満載な未来がお届けされてました。

敗北感、疎外感、無能感……ぎっしり詰められた将来を見たくない方たちに対するメッセージが最後に込められています。

国、企業、学校、そして個人個人でどう変わっていき、どう生きていくのか。

確かに絶望的な状況であり、どうにもならないかもしれません。私は正直、どうにもならないかもと思っています。(こら)

しかし、少なくとも著者は希望を持っており、個人個人でできることをちゃんと教えてくれています。

そういった意味では、問題を投げかけるだけではなく、ちゃんと指針を示し、希望を見せてくれる本だとも言えます。

総評

「安い」という言葉に全力で向き合った気分です。

いいことばかりではないということはもちろんわかっていましたが、国の規模でここまでの問題があることは思ってもいませんでした。

というより海外の成長率の高さに震撼してます。劣等感が暴走するぐらい強まっています。

勝てるかどうか……よりひとまず負けないことから考えていくしかないんじゃないかと思いました。

一つわかることは現状維持だと確実に負けるということです。

案外物事をネガティブに考えて、少しでも行動していくと、何かは変わるかもしれません。

結局、国がどうするかはあまり変えられません。(選挙へ行けと言われるかもしれませんが、ここは政治について討論はしません)

企業をどうにかできるかは、株主と重役の問題です。

というより、結局一人の人間でさえ変えられるかどうかはわからないのです。

確実に変えられるのは自分だけ……。

ということで、私はもうちょっと多少の値段の上下には目をつむって本当に良いものを見つける、そして応援する、ということを続けていこうと思います。

要点へのヒント

  • この状況を引き起こしているのは大きく分けて2つです。

1つは、社会人の飲み会でよく話題にされるネタです。試しに社会人の方は飲み会をしてみてください。下手したら一番最初に出てきます。

もうひとつは……国民的に有名なアイスがヒントです。その裏にあるなにかを本の中で見つけてください。

  • どうすればよいか?

国、会社、人、それぞれができることが書いてあります。

それを見つけてください。ヒントはタイトルの反対です。

答えは是非、この本を読んで見つけてみてください!

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